2012年3月29日木曜日

深読み

中国へ来てから、日本語で物を考えなくなった。中国語をうまく使えないreechoの場合、言葉にして物事を分析したり抽象化したり出来ず、直接目の前に置かれた「もの」にしか興味を示さなくなって来ていたりする。目の前の物体からの予測が何も無いことが、こんなに単純でしかも「楽」なんて、と過去の自分の視点からちょっとだけ分析。なにも考えないって、意外と楽かも(笑)。

しかしながら、何も分析&予測せずに生きるのはちょっと阿呆かなぁ、などと穿ってみたりして。ちょっと嫌らしいんだけど、穿つって、結構面倒くさい作業だったんだね、本来は。

一ヶ月前に大学近くの書店にて15元で買った 云南人民出版社≪民生问题在云南≫ 2010年5月出版
~当当网では11.2元~  からちょっとだけ引用。

中国教育事业发展状况
ではないけれど。
P.1より
雲南省では、2009年までに9年間の義務教育の普及が完成し、基本的に青少年の文盲がなくなった。2009年の統計によると、全省の小中高(職業訓練校含む)の各入学年齢における入学率は、小98.3%、中87.6%、高58.6%となっており、大学を含む高等教育学校の入学率は17.57%。
P.4より
雲南省では、2004年から農村における寄宿生学校建設プロジェクトの実施が開始され、2007年までに10億円を投入、567に及ぶ寄宿制学校の新・改築を実施し、新築校舎の総面積は120万平方メートルとなった。
P.9より
雲南省では、2004年から全省の農村で義務教育段階にある貧困家庭の学生及び特殊教育学校の学生に対し、二免除一補助、即ち教科書費+雑費(文房具等)の免除&寄宿生活費補助の実施を開始した。2008年秋季学期には、全省の学生全てが二免除を受け、2009年の秋季学期に寄宿生活費の補助(小学500元、中学750元)を受けた学生は、義務教育段階にある学生総数の32%に上った。
P.40より
雲南における1400余万人の少数民族のうち、自民族の言語を主な交際手段とする人は1014万人、中国語が全く通じない或いは基本的に通じない人は700万人である。中国語が通じない民族地区では、特に小学校低学年における民族語での教学が必要である。民族語で授業を行う教員は、4056の学校で9361人。2009年には、省政府が14民族の18言語による223種の教科書を出版、無料で学生に提供することとなった。


義務教育段階にある少年少女の三人に一人は寄宿生活してるなんてびっくり。中国語が通じない人が多いことにもびっくり。なんとなく、この辺ではわざと中国語が分からないふりをして「自慢」する人が多い気もする。少数民族も昆明人も誇り高いのだ。大人がこの調子だから、普通話を勉強したがらない子供も多いんじゃないかと思う。

P.208より
雲南省は、全国で地震活動が最も強烈な地域である。100年来の資料によると、平均すれば雲南省では震度5以上の地震が毎年3度、震度6以上の地震が3年に2度、震度7以上の地震が8年に1度起こっている。農民の家屋(全843万戸)の72%に耐震性が無く、雲南省政府は2020年までに全ての農家が震度6に耐えられる様、2007年から新・改築の為の補助金を支給、10年間で60億元以上になる見込みである。

で、都市部の耐震性はどうなのか。かなり疑問。

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